2008 / 12 / 9
‐拡張不全型の心不全‐
 これまで、心不全とは心臓の収縮機能に問題があり、全身に血液を送り出せないために起こる病態(収縮機能不全)だと思われていました。その診断は、心臓からの血液の拍出量をみる駆出率が正常かどうかで判断されていました。
 ところが近年、心不全の中に、収縮機能は正常でありながら、拡張機能に問題がある心不全が多く含まれることがわかってきました。つまり、左室から血液を送り出す機能は正常でも、左房から左室に入る血液が充分でないために、全身の血液循環が悪くなって起こる心不全です。
 このような拡張機能不全型の心不全は、高齢者や女性に多いといわれています。とくに高齢者は、心不全の症状である息切れや動悸、疲労感があっても、年のせいと見過ごされて悪化する場合があります。気になる症状があれば、ぜひ受診してください。
  2008 / 10 / 14
秋が深まってまいりました。
10月14日からインフルエンザの予防接種を開始します。診療時間内でも可能ですが、
11月5日
11月12日
11月19日
11月26日
12月3日
12月10日
まで毎週水曜日午後4時から5時まで予防接種専用の時間帯を設けています。(この時間帯は通常診療はしていません)ぜひご利用ください。 (7:38)
  2008 / 9 / 3
「世界ハートの日」(World Heart Day)は、心臓病と脳卒中が全世界でもっと
も重大な死亡原因となっていることから、世界心臓連合がこれらの疾患に対する
予防を普及させることを目的として設けられたもので、2000年より開始され、今年で9回目になります。今年は9月28日が「世界ハートの日」に当たり、今年のテーマは「自分に潜むリスクを知ろう!」(Know Your Risk!)です。
心臓病や脳卒中を起こす危険因子には、年齢や遺伝など自分でどうすることも
できないものと、血圧やコレステロール、食事や運動習慣、タバコなど、自分で
改善できるものがあります。
 高血圧や高コレステロール、高血糖などは、症状が出ないうちにどんどんリス
クを高めて行きますので、定期的に健康診断を受けて、しっかり管理すること、
また、健康的な食事や運動、禁煙をして、生活習慣を改善することが必要です。
  2008 / 6 / 24
抗凝固剤であるワルファリンは、心臓病の術後や心房細動という不整脈による脳梗塞の予防のために用います。その効果の確認や容量設定のため採血が必要です。院内で、約10秒で判定できるようになりました。また糖尿病のコントロールの指標であるHbA1c(2か月間の血糖の平均値)も約7分で、院内で測定可能になりました。治療方針の決定が速やかにできるようになります。
  2008 / 5 / 19
6月から特定検診が始ります。腹囲が気になるところですが、メタボリック症候群(内臓脂肪症候群)の診断基準では、おへその位置で男性85p以上、女性では90p以上の人は内臓脂肪面積が100p2以上と推定されます。内臓脂肪は運動により燃焼されやすい脂肪です。適正な体重を維持するように頑張りましょう。(足立内科・循環器科)
  2008 / 3 / 25
高血圧の薬を飲み始める時期は、日本高血圧学会の治療ガイドラインを参考に主治医が判断します。
ガイドラインでは、血圧値と高血圧以外の危険因子(喫煙、糖尿病、脂質代謝異常、肥満、高齢、若年発症の心血管病の家族歴など)の有無、さらに高血圧に基づく脳・心・腎などの臓器障害の存在などを考慮して、高血圧の重症度を判定し、薬を飲む必要があるかどうかを決定します。
一般的には、まず生活習慣の修正(食塩摂取の制限、野菜・果物の積極的摂取、コレステロール・飽和脂肪酸の摂取制限、適正体重の維持、アルコール摂取量の制限、運動、禁煙など)を1〜3ヶ月程度行い、それでも血圧値が140/90mmHg未満に下降しなければ、薬を飲む必要があります。ただし、血圧値が180/110mmHgをこえる重症高血圧の場合は、生活習慣の修正と同時に薬を飲む必要があります。
いずれにしろ、高血圧の重症度は血圧値のみで決まるものではありませんので、主治医の指示に従いましょう。

足立内科循環器科


(22:16)
  2008 / 3 / 3
家庭血圧を測定することにより、すでに内服中であれば、24時間にわたり充分な降圧ができているか、またそうでない場合には、血圧が正常であるか否かの判断をすることになります。早朝に血圧が上昇している場合(早朝高血圧、仮面高血圧と呼ばれます)には、24時間にわたり充分な降圧が達成できていない、夜間や覚醒以前より血圧が高くなってきている可能性があります。この場合可能な限り長時間作用する薬剤を用いたり、夕食後の内服により対処します。